最近、天井裏で音がして、ネズミが住み着いているらしいので、調査して駆除の見積もりをしてほしいというご依頼を頂いて、お伺いするとネズミではなく、ハクビシンというケースが増えてきています。
ハクビシンは、白鼻芯とか、白鼻心などとも書かれますが、ネコ目ジャコウネコ科に属し、ネコぐらいの大きさです。体長50センチ前後で尾の長さが40センチぐらいあります。
天井裏の決まったところに、まとまったウンチをするのが特徴で、てんこ盛りになっています。
何しろ、ネコぐらいの大きさが天井裏を歩き回るわけだから、うるさいというのも理解できます。ところが、このハクビシン、我々の経験から申し上げると、およそ数日のサイクルで回ってくるような生活パターンであることが多いのです。決まったコースで、1日ずつ一軒ずつ回って来るような行動パターンのようです。
困ったことに捕獲しても殺処分することが許されず、遠い所に連れて行って、逃がしてやることになります。ですから、減らないのです。ところが遠方の自然林などに放してやるべきなのに、市街地で放してしまうコスト削減タイプの業者もいて減る要素はありません。
昔は毛皮を取るために飼育したり、殺したりしたそうですが、動物保護も考えるべきところまで来ているように思います。カラスだって、鳩だって、増え過ぎているように思えてならないのは私だけでしょうか。
動物愛護と言いながら、野良猫にエサをやったり、ハトにエサをあげている老人など、公園でよく見かけます。また、殺処分になる犬や猫も多いと聞きます。
私達は、残念ながら公衆衛生を実現するためにネズミを捕獲したり殺したりしています。それでも年に一回は、神社にて全員お祓いを受けております。魂のある動物を殺すことの後ろめたさかも知れません。タタリを感じたりすることがあるのも事実です。命の保護と問題の発生、難しいですね。