実名を公表したいぐらいの悪者だが、このまま収まれば公表しないでおこうかと考えている案件がある。
先日、弊社のスタッフが運転中に、一旦停止してバックした時に、後ろに停止していたバイクに衝突してしまった。
この衝突の寸前に、助手席にいた他のスタッフが、補助的に設置している鏡で後方を確認しており、「あぶない。」と一言だけ叫んだが、バックギアーに入れてしまい若干下がってぶつかってしまったというのである。
その時も助手席の者は、振り返ってから見ていたところ、若干左右に揺れただけで、そのまま立っていた。
そして、その直後に運転席の横に来て、「なにすんねん。」と関西弁で抗議してきた。というのである。
ところが、この青年、1ヶ月半ほど経過し、しかも引越しの2日前になって連絡して来た。
何と、29万円に達している。
前輪の泥除けの部分だけなら理解できるが、左側側面のすべてのパーツ交換だと言う。
その理由は、「転倒した。」というのである。
ウソのなのだ。
保険会社は両方の車両を検証し、左側の膨大なスリ傷は、高速で転倒した際についたもので、今回は転倒はないとしか、認定できない。よって、あなたの請求はみとめません。」と言ったそうだ。
すると、「そんなら今から病院に行って人身事故にしてやる。」というのである。
私は言った。「やれるもんならやってみろ。2カ月近く経過してから、どこが痛いと言うのか、警察が人身事故で受け付けてくれると思っているなら行きなさい。あんたのウソに付き合っているほど、ヒマじゃない。」その上で、畳み掛けた。
「裁判で請求して下さい。今の人身事故扱いにするという脅迫行為も含めてバッチリやっつけてやるから掛かってこい。」と言ってやった。
すると、「転倒はなかったことにして結構です。」と保険会社の示談交渉者に伝えてきたそうだ。
相手の名刺も貰っている。
相手の会社の代表者宛に、「通勤途中のことでご存知ですか。」と手紙でも書いて差し上げたいところだが、私にもヒマがない。