先日、私の誕生日でパジャマを貰った。

背中の部分にネルのような素材が張り付けてある構造で、温かみを感じる。

夏物のパジャマを愛用し続けていた小生は、早速、その日に箱から出して着用してみた。

すると、本当に背中の部分が暖かく、背中がほぐれたような印象があった。

 

翌日、感謝をこめて家内に、「本当に暖かくて、背中が楽になったパジャマは初めてで感激だった。ありがとう。」と言った。

そして、「あなたも肩凝りタイプだから、あれと同じ女性用のパジャマを買ったらいいよ。」とすぐに付け加えた。

冷え症で、いつも肩凝りに悩み、片頭痛さえ感じていることの多い家内には、是非使用して欲しいと思って勧めた。

すると、「ありがたいけど、パジャマは着られない。私はパジャマを着ていないでしょ。」と返事があった。

そう言えば、家内は洋服のまま寝ている。

「どうしてなの?」と聞いたら・・・

97歳になる家内の母親を引き取って介護しているのだが、その母親が2年に1回ぐらい、救急車で病院に搬送されることがある。
#7719という救急相談センターに電話して、病院に行くべき症状かどうか相談すると、「高齢ですし、念のため、救急車を出動させます。」ということになるのだが、家内曰く、「そのような急変の状況下で、パジャマを着替えている余裕なんてありません。」というのである。

『常在戦場』という臨戦態勢を意味する四字熟語があるが、仕事の朝礼の時など、何となく使用する言葉になっている。

それも『常在戦場』の緊張感が足りない時に、戒める意味で使用している。

しかし、日々の何気ない行動の中に、実践している家内、緊急時の持ち出し用リュックサックなど、一定の緊張感を持っていることに改めて脱帽である。