ねずみの糞から感染する病気としては、ワイル病と言われる感染症があります。
ワイル病は、旧「伝染病予防法」及び「感染症新法」において、対象外のために発生状況は一部でしか把握されていません。
宮城県塩釜保健所の主席研究員の秋山和夫氏の発表によれば、宮城県内では、1959年から89年までに2346名の届出がなされ、そのうち、163名が死亡されています。
とても怖い病気で、回復後にも目の硝子体の混濁、肝機能障害、意識障害などが残ってしまうことがあります。
また、国立感染症研究所の小泉信夫主任研究官によりますと、都内10箇所で捕獲した86匹のねずみのうち、19匹から、重い腎不全を発症する細菌のレプトカピラを検出したそうです。
また、E型肝炎ウィルスも見付かっているそうです。
感染症新法の第4類感染症の対象になることも視野に入れるべきと専門家は指摘しています。
この適用がないために医療情報が全国の医師の手元に行き渡らず、手遅れになっている事例もあり、死亡率が高いと考えられておりますので、念のために【確認診断法】について、記載しておきます。
病原体の確認は、抗生物質投与前血液または髄液からレプトスピラを暗視野顕微鏡で鏡検後、遺伝子検出や分離培養を行います。
また、抗体検出については、急性期と回復期血清について、顕微鏡学的凝集反応により抗体上昇を確認します。
なお、医療機関の皆様方からお問い合わせがあった場合には、弊社としても積極的に対応させて頂きたいと存じます。
この他にも、朝鮮戦争中にアメリカ軍の兵士約2500名が感染し、10%が死亡したとされ有名になった、ハンタウィルスとか、腎症候性出欠熱、アンデスウィルスなどがあります。
ほとんどの人がネズミによる感染の本当の怖さを知らないのです。
ねずみとサルモネラ菌
次に、ねずみが媒介する恐怖のひとつに、サルモネラ菌があります。
食中毒の原因菌の代表選手のようなものです。誠に残念なことですが、毎年のように食中毒事件が繰り返されています。
厨房内、台所など食品に影響する所だけでなく、洗面所や更衣室など、さまざまなところで感染してしまう可能性があります。
糞からの感染が良く言われますが、尿も問題だと当社は考えております。
ネズミは、移動しながら垂れ流すように尿を排泄します。
ですから、ネズミの歩くところは、すべての場所に可能性があるとお考え下さい。
ゴキブリなどより行動範囲も広く、移動速度も速いので、その影響力は格段の差があります。
ねずみの悪影響は、人間を死に追いやるのです。
ゴキブリ駆除業者やシロアリなどの駆除業者、また環境衛生業者などが、取扱商品としてねずみ駆除を増やしただけで、安易に取り組んでいる事例がありますが、ゴキブリの駆除と違って、ねずみ駆除は大変さも難しさも格段に違います。
ねずみ駆除については、早急にレベルの高い先端技術を持っているプロに依頼するべきです。
ねずみとダニ
ダニについても触れておきたいと思います。
アレルギーの原因物質としてあまりにも有名です。
ねずみの体表面には、ほぼ100%の確立でダニが寄生しています。
もちろん、ネズミが走り回るということは、ダニを撒き散らして走っているということです。
大げさな表現ではありません。
そして、最も怖いのは、ねずみが死亡した時です。
死亡すると体温を失いますので、寄生していたダニ達が一斉に離れてしまいます。
吸血し、アレルギー反応を起こしてしまうダニについては、【かゆみ】を感じないうちに対応する必要があります。
特に、アトピー性皮膚炎などの患者さんは、ねずみが居たり、ダニが居る環境に敏感に反応されるようです。