先日、博多駅前の道路が、幅30メートル、深さ15メートルという規模で陥没した。
そして、その陥没から1週間足らずで埋め立てられ、道路が復旧した。
現在は、再び7センチ程下がったようだが、この1週間足らずで復旧して自動車が通行したというニュースが世界を駆け巡った。
ニューヨークタイムズは、その復旧のスピードを日本人ならではの仕事として報じた。
タイのワイドショーでは、「ご覧の通り、わずか1週間で復旧して自動車が通っています。」とレポートすると、スタジオから、「中国みたいに、どこかほかの場所の映像を使用しているのではないのか。」と冗談交じりに応じ、「いや、日本は本当に直してしまった。もし、我々タイで同じ規模の陥没があったら、3年間ぐらいかかるのではなかろうか。」とレポーターは返していた。
韓国でも報じられ、「セオル号の時に、どうして日本の救助隊を断ってしまったのだろう。」「あの時、日本の救助隊だったら、死なないで済んだ命を助けられたのではなかろうか。」という論調である。
国内ニュースとして、道路が復旧して自動車が通行できた。という報道は、普通にそうなのか。と素直に聞き入れてしまい、大きな報道になるとは、正直なところ思っていなかった。
海外の反響を知って、初めて日本人は凄いんだ。日本だから短期間に復旧してしまったのだ、と認識した。
弊社の仕事も海外の人からは、異様な目で見られたことがある。
ネズミの死骸臭が発生し、死骸の回収をお客様から求められて、現場に急行して回収した。という事実をある外国人の方が聞いて、
「ネズミが居るのは当たり前だろう。それが死んだら臭いのは当然だ。だけど、その死骸を自分で取らないで、どうして取りに来てほしい、と呼ぶのだろうか。そして、どうして1匹の死骸のために高速道路まで使って駆け付けるのか。なぜ、どうして。」
と聞かれたことがある。
弊社の緊急対応と博多駅前の緊急対応を並べて比較できるものではないことは理解しているが、日本人の対応力とか、対応しなければならない責任感と言う意味で、海外の方からは理解に苦しむものなのかも知れない。
日本人の勤勉さ、責任感、スピード感など、良いものだと改めて認識し、大切に維持したいと願う。