とある一般住宅のお客様からの現地調査のご依頼があり伺ってみたら、言っていることが、どうも理解できない。

「父と母が住んでいる。」

「この家をリフォームしようと考えている。」

「3年前からネズミのフンなどは室内で見掛けている。」

「ネズミの駆除が先でしょ。」

「それともリフォームが先なのか。」

「どこをどんなふうに駆除するのか。」

「それらについて、話しを聞きたい。」

「まぁ、こちらの部屋にどうぞ。」

「先に言っておくけど、アイミツで他社にも見てもらっている。」

とのことだった。

 

先方は、椅子に腰かけていて、弊社側は2名だったが、ふたりとも床に座らせられた。

何だか、偉い人から説教をされているように、それこそ上から目線だった。

私は、リフォームが先だと思います。

なぜなら、弊社が折角閉鎖施工しても、内装業者が剥がしてしまったり、取ってしまったりすることが大変多く、改めてリフォーム後に再施工しなければならなくなるので、費用が無駄です。

もう一つの理由は、新たな壁、新たな部屋などが誕生することになり、それらの施工に手抜きなどの工事があった場合、または内装業者にネズミの意識が欠如している場合、新たにネズミの侵入可能なルートを作り出してしまうことも考えられますので、リフォーム後に弊社が施工するのがベストです。

レストラン・チェーンなど、営業でお客様に見られてしまってインターネットに書き込みでもされたら困るから来月改装工事の予定があっても、構わないから実施して下さい。と言われれば実施しますが、意味がないと思います。

無駄使いになりませんか。

「他社は先だと言っていたぞ。」と反論しながら、「お宅の会社は、どこをどうやって駆除するのか。」と改めて聞かれました。

他社は、気が変わらないうちに、一刻も早く施工開始して、他社に取られないようにするため、早くしないとネズミ算式に増加してしまいますよ。と半分脅迫のように言いますが、心配無用です。

なぜなら、お宅様で3年前からネズミがいた、とおっしゃておられましたが、去年の3倍や5倍などに増加していまか、していないでしょ。

<共喰い>もしてしまいますし、天井裏の空間が限られているので、そんなに増殖しません。万が一、増殖したとしても、そんなことで駆除が大変になるとしたら、余程実力のない業者ではないでしょうか。

と聞き換えてしまった。

「どこをやるのか。どこから閉鎖するのか。」と10回ぐらい執拗に聞かれたので、

リフォームの図面や設計図もなく、どこをどうするのか分からないのに、金額はいくらか、と聞かれても答えるほど軽率ではございません。駆除業者は最も見付けにくいところは教えないものです。

と言ってしまった。

そしたら、すぐに釈放された。

 

現地調査は、タダだから、調べて教えてくれれば良い。というとんでもない人々が増えて来ているように思う。

業界団体の横繋がりのブラックリストがもっと進化すると良いように思えてならない。

同業者の皆さん、気をつけましょう。