我々のユニホームは、紺色の上下になっている。
チュウ太郎だけは、途中から出かけたり、お客様に会ったり、その他のお客様と面会することもあるので、作業着ではないことが多い。

先日、大阪出張の時にこんなことがあった。
私が、新入社員で地方出身者のF君に「この先150メートルぐらいで、『ナンパ橋』と言われる橋があり、あのグリコのネオンサインがあるから、見てきたら?」とミナミの繁華街を散歩することを勧めてみた。遠く故郷から出て来て、最初の出張でもあり、大阪が初めてかと思って、気を利かしたつもりで勧めた。

すると、彼からは、「このユニホームではちょっと散歩したくないですね。」というのである。
私も地元だったら、歩かないだろうと思った。しかし、旅先だし、仕事中のホンの一瞬だから、良いのかな。という程度で考えたが、彼はノーだった。彼の感覚では、作業着というのが、ダサい服であり、街中を歩きたくない、と考えているようだ。

その点、弊社のU君の場合は、随分昔から、「お前な、せめて帰宅してシャワーでも浴びて、着替えて、それから飲みに行かないと、好きな女の子に振られるよ。」と言っているのだが、一向に聞き入れない。

昼の部の仕事が終わって、夜の仕事までの間、一目散におねぇちゃんの待っているあのお店に一目散で行ってしまう。
多分、6時までに入店すれば、割引でセット価格が安くなる。などの特典のためだと思われる。すぐに飛んで行ってしまう。私は臭い作業着は嫌われるハズと思っている。
だから、シャワーして着替えてから行け、という指導になるが、U君は自転車に乗って一目散に行ってしまう。

そういう、U君もいれば、このユニホームでは旅先でも歩きたくない。という人がいる。社員1人ずつ、ユニホームへの感覚が違うようだ。
私もうっかり、旅の恥はかき捨てというような感性だったかと猛省している。