食品の場合は、正しくない表示をすれば、食品偽装問題となって、新聞やテレビが大騒ぎする。
しかし、看板に嘘があっても、大騒ぎしない。
「看板に偽りあり。」と言うが本当に違う。
最近、お伺いした現地調査の中華料理店でのことである。

看板には『台湾料理』となっている。
お伺いしてみると、中国語を話しているので台湾なのか、中国なのか、はっきりと分からない。

そこで、「しじみの老酒漬けありますか。」と聞いても回答は、「ない。」「イカのボールありますか。」と聞いても回答は、「ない。」
「ターミー麺ありますか。」と聞いても回答は、「ない。」
何を聞いても台湾の名物と言える料理メニューはないのである。
野菜炒め定食、にらレバ定食、五目そば、どこを見ても一般的な中国料理であるかと思ったら、出てきた、出てきた。羊肉の料理である。串焼きにしたものとか、煮込んだスープとか。
どうも不思議に思ったので、聞いてみた。
「皆さんは、中国東北部のご出身でしょ。どこの出身ですか。」
すると、「瀋陽、大連。」という回答である。
すなわち、台湾出身者はゼロであり、台湾料理は何一つない。
いわゆる大陸の人が作る一般的な中国料理である。
「台湾の人は居るのですか。」と聞くと、笑顔で悪びれるでもなく、「いない、いない。」と手を振りながら、ニコニコした顔で否定する。

明らかに台湾を名乗りながら、したたかに商売している。
3・11の時の義捐金でも、台湾はずば抜けた金額で、180億円だった。
中国の3億4千万円とは雲泥の差である。
中国人が偽装するのも良く理解できる。とても分かりやすい。
しかし、アジアのリーダーになるべき中国が、このような嘘ばかりついていると、アジアのリーダーとして他の諸国から信頼されるであろうか。
中国人が嘘をつかない、偽物を本物として偽造して販売しない、そんな国になったら、アジアは大きく変われるのではないだろうか。