先日、30年間にわたって、川で釣りをしている人の話しを聞いた。
最初に謝りたいが、フライフィッシングと言うのと、ルアーと言うのと、その違いさえ分からない。まったく何も分からない私が、聞いた話を理解したかのように書かせて頂くので、情けないレベルの内容になっていることをお許し願いたい。

何でもその釣り人の方に言わせると、海釣りはエサを付けて釣るから食べて当たり前だそうで、川は疑似針とか、擬似餌というモノを付けるので、その技術からして奥が深いそうだ。
何でも、その方曰く、「私は少ない方で、疑似針は1千個ぐらいしか持っていないんですよ。多い人は3千個ぐらい持っている人も居ますよ。」というのである。
聞いて初めて知ったが、川によって生息している昆虫が違うそうだ。
時期によっても異なるし、さなぎだったり、幼虫だったり、成虫だったり、脱皮があったり、その様子は時期によって、川の水温によって、午前と午後の時間帯によって、まったく異なるという。
また、6月頃は川によっては昆虫が居なくなり、川に近い木々から、落ちてしまった昆虫などを食べる時期もあるそうで、アリの形のままの疑似餌もあると聞いた。
また、直径15センチぐらいの場所を目掛けて針を飛ばすそうだが、的中するようになると、より遠くから投げたくなるそうだ。

また、釣った魚は、食べずにリリースと言って逃すそうだ。がしかし、逃す前にスポイトで胃の内容物を吸い出して、何を食べているのか、食べた昆虫の種類やサイズまで研究してからリリースするそうだ。

そんなこんなの研究熱心なマニアのお話しを興味深く伺っていたら、その釣り人から、「社長さんのところは、他社さんの獲れないような場所のネズミも捕獲してしまう訳でから、発想からして違う訳でしょ。相当に研究している訳ですよね。」と聞かれて返事に困った。

彼は、30年間釣っているとしても、素人であるのに対して、我々のネズミ駆除はプロである。
アマチュアとは歴然と違う実力は持っているつもりだが、捕獲するすべてのネズミを全部解剖している訳ではない。
プロとして謙虚に研究し続ける姿勢が重要だと、改めて痛感させられた。