貧富の差。国を牛耳っているのが中華系と思われる。そして、一般労働者がイサーン系という東北部の人々でラオスと混ざっている感じである。土木などの重労働は、出稼ぎ組のミャンマー系という状態だと思われる。

主要な政治家、ニュースキャスター、医師、など目に付く範囲の大学卒を求められるような職業は、圧倒的に中華系のように思われる。
お金に敏感で、教育熱心であるから、進学率が高い。その結果、社会の指導的立場に立っている。

これに対して、イサーン人は貧しい農村部の出身者であり、バンコクなどに出稼ぎに来る。家が貧しくて、進学を諦めた人が多いと聞く。だから、店員、タクシードライバー、接客業のほとんどなど、この国の労働力を支えている。

ところが、最近のタイは経済発展していることもあれば、隣国との経済格差のためか、隣国のミャンマーから肉体労働者がやってくる。夕方6時には、同じ色のTシャツを着た人々がぞろぞろと街中を歩く。電車に乗らない。タクシーにも当然乗らない。延々と歩く。建設工事現場で働いて、祖国に送金するためにひたすら歩いて宿舎に戻る。

単一民族で、四季があって、進学率も高く、安全で衛生的な国、水道の水が飲めるなど、日本に生まれ育ったことに改めて感謝する。海外に出ると、いつも感じる。