松坂投手が全盛だった頃、弊社の九州営業所の面々が上京した際、ホテルに迎えに行って、ランチでも誘おうかと思ったら、飯田橋にある野球用品の専門店に連れて行ってほしいと言われて案内した。
店の前が駐車禁止であることから、彼らを下ろして乗車したまま待っていると、1時間経過しても出て来ない。何をしているのか、気になって入って行くと、様々な物を品定めしている。
私も何となく歩いていると、アンダーウエアで暖かそうな物を見つけ、手に取っていると、「松坂投手も着てますよ。信じられないぐらい暖かいですよ。」と言われて、「じゃこれ下さい。」と言ったものの、レジで6300円と言われて驚いた。さっきまで630円だと思っていたし、下着で6300円なんて聞いたこともなかった。
着てみて驚いた。本当に暖かい。仕事はもちろん、寒風の吹き付ける夜釣りに着て行っても寒くない。これ以来、仕事に着る目的と、体を温めることが健康に良いと聞いてから、防寒下着研究家になってしまった。

各社買っては実際に着てみた。仕事の関係で、寒い外に立っていることが少なくない。実に有り難い。

スタートがスポーツ用品の世界だから、動きが良い。その点、防寒衣料の話しをしても、巣鴨地蔵通り商店街のジジババ派からの出身者は、屈むこともままならないような動きの悪いモコモコを着ているケースがある。

最近では防寒靴下まで研究領域を広げると共に、ズボンにおいても防寒、手袋も防寒、ズボンと靴の間のスパッツなる物も登山用品店を徘徊する始末、ジャケットもダウンも、研究領域として完成し、防止とネックウォーマーも究極の逸品に行き付いた。
立っていると丁度良いが、少しでも歩いたり、仕事をしたりすると、暑くなる。その上、汗の水分に反応して2度温度が上がる下着もあるので、尚更熱くなる。
究極の防寒は凄いものがある。宇宙服なども大変な防寒性能であろうし、船外活動した際には、汗をかいてしまい、私と同じように、アセモに悩んでいるに違いない。