築地の市場が移転すると、大量のネズミ達が出てくるのではないか、というテーマで某ラジオ局から取材がありました。
確かにその心配は、間違っていないように思われます。ちょっと昔の話をご披露させて頂きますと、築地から程近い数寄屋橋というところに、その昔、『日劇』というホールがありました。女性達のラインダンスとか、グループサウンズの沢田研二や堺正章など、大いに賑わった所でしたが、このホールが建て替えのために、取り壊しになったのです。1981年(昭和56年)の話です。
この時、晴海通りという大通りをネズミ達は横切って、道路の反対側の飲食ビルや裏側の有楽町駅の周辺、現在の交通会館の地下に出店している地主達が営業している店舗が周囲にたくさんあった頃の話ですが、あたり一面にネズミの被害が続発してしまい、大騒ぎになったことがございます。
その『日劇』は、大きいとは言え1つのビルに過ぎませんが、築地市場の広さと言えば、地図でおよそ見ただけでも、15倍程度の広さがございます。
どの程度のネズミ達が生息しているのか、戸籍や住民票がないだけに、正確な数も分かりません。どんなものかと、マスコミが色々と話題にしたくなるのも理解できなくはありません。
私は、詳しいことは分かりませんが、移転候補地の地面の中に、何らかの物質があって問題になっていましたが、コンクリートやアスファルトの下の物質がどれほど影響するのか知りませんが、ネズミやゴキブリなどが直接的に触れてしまうことの危険性の方が大きいように思えてなりません。そんなことから考えれば、移転する前に防鼠工事を実施してから移転することが望ましいと考えるのは私だけでしょうか。