先日、とある方の紹介で、靴の中敷きを製作されている方とお会いし、試しにひとつ製作してみた。
聞くところによると、北米ではダウン症などの子供が生まれると、骨などの骨格が定まるまでという意味で、16才ぐらいまで政府の費用負担で、靴の中敷き代金が補助されるとのことだ。
何でも、ダウン症の子供は、足の外側部分に体重を乗せてしまうそうで、結果的にオー脚になってしまうケースが多いそうだ。
また、≪歯≫の噛み合わせを治すのに、靴の中敷きを適切なものに治すと、≪歯≫の噛み合わせが改善されるそうだ。歯科医院の求めに応じて、何ヵ所かの歯科医院で患者様の足型をとっては、販売されているそうだ。
実際に製作してもらい、靴の中に足を入れてみると、従来の靴の中敷きとはフィット感がまったく違う。驚いた。
また、全国大会でも優秀な成績を誇るある高等学校のバレーボール部では、監督さんが理解のある人で、部員全員の中敷きを作らせているだ。その中敷きの効果で、それまではヒザや足首などの故障者がたくさんいたのに、ゼロになったそうである。体育館の堅い床面に原因があるそうだが、中敷きの効果というのもこれまで知らない世界だった。
お客様の家に呼ばれてお伺いする。1時間程度をかけて説明し、30分かけて足型を取る。持ち帰って製作し、再びお客様の家に行って納品するが、大半の人は1週間で足に変化もあり、再び補正する。それだけの移動費用やコストを掛けて、1万円にもならない費用だった。
利益にはならない、と伺った。それでも困っている人が健康になれば、とおっしゃる。そして、休日には視力障害者の伴走者としてマラソン競技に参加されている。何となく相通ずる部分を見い出した。