先日、ある住宅にお伺いした。
年輩の女性がひとりで生活している。
そのお宅にネズミが発生し、息子さん(47才)がインターネットで弊社を知り、調査依頼されてきた。
拝見した中で、お台所の床下収納を開けさせて頂いた。まさに床下を見るのに大変便利なもので、畳を上げるなどより比較にならないほど簡単に見ることができます。
そこでフタを開けてみたら、ペットボトルが口を開けられ、上を向いて様々な物が保管されていた。そこに数種類の豆類、切干大根、団子粉、上新粉など、様々の乾物系食材が入っていた。
そのおばあちゃま曰く、「切干大根とか、豆類とか、乾物類の色々の物があれば、食べ続けて居られるから、防災食品にもなると思うのよ。」と教えられました。
そこで、帰宅後に24歳になる娘に、「切干大根や黒豆の煮方を知っているか。」と聞いてみたら、料理本にはそんなメニューは載っていないという。確かにハンバーグでもなければ、シチューでもない。単なる豆の煮方など雑誌にも出ていない。
コンビニの陳列棚には、ひじきもあれば、黒豆もパック詰めになっている。簡単に買える。簡単に買える環境があるだけに、今さらそんなことしてまで・・となってしまう。
便利さに依存し、常日頃から研鑽していない人間は、災害時には弱さを露呈することになり生き残れないかも知れないと考えています。