先般、現場にて打ち合わせ中に私の携帯電話が突然なりました。「社長さんかい? 今お宅の会社のそばに来ているけど、場所が分からないんだよね。」とおっしゃるのである。
「何かご用でしたか。」と聞き返すと、「ネズミを駆除してもらったお陰で、孫も帰ってきたし、元の生活に戻ることができた。余計な家賃も払わないで済むようにもなったし、お礼が言いたくてさぁ。」とおっしゃるのである。
幸いにも打ち合わせ現場が、すぐそばの日本橋付近のビルだったので、「ちょっと待ってて下さい。10分以内に戻れると思いますので。」と言って大至急で戻った。
このような突然の来訪者に慌ててしまうのである。以前にも、ラジオ番組の中で、「銀座に会社があるのですか。」と質問された際にも、説明したのだが、お客様の多くは銀座の事務所に行けば、社長が居るだろうと思われているようだ。
ここで改めてご説明させて頂きたい。弊社の本店所在地は、中央区銀座2丁目にある。これは法務局に登記してあるし、法律上の本社に間違いない。銀行も法務局への登記が不完全だと、マネーロンダリングのために新規の口座開設を許さないようになっているが、弊社はのメインバンクは、三井住友銀行銀座支店になっている。申告する税務署も京橋税務署に申告している。法律上は本社として問題なく登録されている。
しかし、弊社の本社は、いわゆる電話や郵便による、受付業務をアウトソーシングしている所なのである。たまたまご縁があって、5名の経験豊富なオペレーターの皆さんが交代勤務で受付業務をしてもらえるとのことで、登記しても良いですよ。というお許しを得て、弊社の本社としての業務を行っている。
しかし、実働部隊の技術者の面々は、通常は銀座に常駐しているわけではない。書類のやり取りや会計処理のために、本社に行くことはあっても、スケジュール管理するセクションと共に、都内に第2事務所兼作業所と、埼玉県加須市に製作所と研究開発を行う220坪の建物がある。
なぜ、アウトソーシングをしているのかと言うと、テレビやラジオ、雑誌や新聞などに弊社が取り上げられると、多い日には1日200軒前後の問い合わせが集中するわけです。これを第2事務所のスケジュール担当や経理担当が受けていたのでは、会社として機能不全に陥ってしまい、大切なお客様にご迷惑をお掛けすることになってしまうのです。過去に2度ほどそのような事例があり、それ以来、弊社の本社機能の一部をアウトソーシングして各部署に繋ぐようになっております。
人件費や家賃など合理化できる範囲の有効な方法としてお勧めのシステムです。聞くところによると、大手の通信販売会社など、受付業務は中国の瀋陽や大連などで、日本語の本当に上手な人だけ集めて、代行してもらっているそうです。弊社の場合は、経費節約のためとは言え、海外にまで行く勇気はありませんが、もう時代の変化として考えるべきかも知れません。
言ったとか、言わないのなどのホウレンソウの基本的な業務伝達など、書類に残りますし、誰にいつ伝えたのか、毎日の報告でクリアになります。管理職としては、会社全体の動きまで見えることで、風通しの良い会社になりつつあると実感します。皆様にもプロの活用をお勧めしますし、アウトソーシングは、合理的な方法だと思います。
ネズミ駆除をすること、弊社にアウトソーシングしてください。お待ちしております。