千葉県柏市のとあるお客様のお宅、弊社の従業員は喜んで行く。お伺いすると、何日にどこで音がした。何日には外部のベランダにフンがあった。と正確な情報をしっかりメモにとって教えて下さい。
そのうえ、必ず2つから3つぐらいは質問が用意されている。こちらも丁寧に答えてしまう。どういうわけか、スタッフの仕事振りが丁寧になる。
そんなある日、スタッフが点検口を壊してしまった。勿論のことだが、業者を手配して修繕し全額を弊社の負担で処理させて下さい。と誤ったが、いつもの通り、ニコニコされているだけでクレームらしき発言もない。
言葉のちょっとしたイントネーションなどから、在日か来日されたか、韓国系の奥様であることは分かるが、それ以上は何も分からない。
何しろ、スタッフがニコニコ、イキイキ働いてしまうのです。私ができないことを、お客様に実現されてしまい、何と言って良いのか、難しいところであるが、依頼者であるお客様の何気ない一言や仕草に、女性らしい配慮を感じたりすることがあって驚くことがある。
1回目にお伺いした時、帰り際に冷たく冷えた缶コーヒーを下った。その時に、弊社では基本的に受け取れないので、次回からはご用意なさらないで下さい。とお願いした。
そして、2回目の帰り際、お茶のペットボトルをご用意され、お断りすると、「前回、車の中にお茶が置いてあったので、今回はコーヒーを止めてお茶にしました。」と言われてしまった。そのうえ、「我が家は全員がコーヒーで、お茶は飲まないから持って行ってくれないと困ります。」と言いながら、下さったのである。気配り、目配り、心配りの三拍子ができている方で、弊社の本年度のベスト賞のお客様とスタッフ間では言っているが、表彰式もなければ、ご本人への連絡もない、ひそかな社内での話題でしかないが、人の振り見て我が身を省みるには、非常よいケーススタディーになっている。