フランスの料理学校で長いこと先生をされていた方が、フランスの田舎では、カラスを食べるという話をされました。
すると、横に居たエジプト人のムハッマドさんが、エジプトでは、ハトを食べるというのです。何でも日本に最初に来た頃、浅草の浅草寺に観光案内で連れて行かれ、たくさんの丸々と太った美味しそうなハトが、たくさん飛んできて、エサをまいている人の周りに集まってくる光景を見て、とても驚いてしまったそうです。ハトが逃げようともしない、捕まえるつもりなら、誰でも捕まえられるのに、日本人はひとりも食べようとしない。との話でした。
そんな話から、世界中では色々なものを食べるという話になり、待っていました。ネズミの登場です。
聞いたところでは、「ネズミ肉を食べて、ネズミを根絶しよう」と中国の新聞が全土に呼びかけた、そうです。その記事を紹介する日本の新聞が60年春に出ていたそうです。ただ、その後は問題が多いという反論もあって、ネズミを食べるキャンペーンは中止になったそうですが、さすがに中国ですね。
また、今現在は売られていないそうですが、フィリピンでは、豚肉とネズミの肉を半々で混ぜた、「STAR」という商品名のソーセージがあったそうです。
また、タイのラオス国境付近でもネズミを食べるそうだ。私の知っている某ネズミの専門家は、その著書の中でネズミを食べたことがあると自白されている。
また、古い地層からは、北京原人がネズミを良く食べていたことが判明している。古い地層の中に、ネズミの骨がたくさん見つかっている。恐らく、捕獲しやすく身近な動物性のたんぱく質だったのではないでしょうか。
北朝鮮に食糧支援のニュースがあった。何でも餓死者が出ているというのだから、恐らくネズミも捕獲し食べられているのではなかろうか。
弊社の業務は、北朝鮮では成立しないかもしれない。他人様に頼んでネズミを捕獲されてしまっては、今晩のおかずに困るし、何しろ粘着シートなどで捕獲した日には、剥がして食べるのに不自由になってしまう。その意味では生け捕りの捕獲器が活躍しているのではなかろうか。
日本人の清潔感、恵まれた食糧事情や経済力、このネズミ駆除業が成立する国に生まれてラッキーと感謝するべきかもしれない。