あるお客様から3年ぶりに電話があった。不動産投資をされていて、都内のあちこちに古い木造の住宅を持っておられ、貸家として貸しておられるのである。かなり古い木造の小さい住宅を、上手にリフォームされて貸されているが、ほとんどがネズミの被害に会い、当社が4社目で完全駆除できていると評価され、それ以来の長いお付き合いをさせて頂いているが、今回の電話には驚いた。
都内某所の「○○町2丁目の物件だけど、3年ぶりに行ったら、1階のベランダの下に穴があって、どうやらネズミが住み着いているみたいで、近所の人が目撃したと言っていたが、どうして見てくれなかったのか?」とご立腹なのである。
「先日、点検に来てくれて、どこも異常がないのでご安心ください。」とかうまい事言っていたけど、「要するに見落としでしょう。」と当社に非があるように言われるのである。
そこで、「当社が点検しているのは、建物の外周部など、以前に施工した箇所がそのまま異常なく機能しているかどうか、を見ているのであって、お庭や隣との境界線など、周辺をネズミが走っているのは自然界の一部ですから当然で、巣もあるかも知れませんが、自然のすべてを駆除の対象としているわけではありません。」と申し上げたところ、「自然界のすべてとは言わないけれど、庭の中のすべては、見てくれても良いではないか。」とのお話でした。
建物に入らない。建物の中のネズミを追い出したり、捕獲する契約をしたのであって、庭の隅々まで捕獲したり駆除したりする契約はしていないのである。
お客様の気持ちも分かるけれど、当社の立場と範囲もご理解頂きたいところである。