ニワトリを飼って、卵を産ませるのが養鶏業ですが、スゴいですね。先日、問い合わせがあって現地調査に行ってきましたが、約1万羽飼っている鶏舎に、推定ですが数百匹のネズミ達が生息しているのです。屋根でした。

真夏の炎天下では、ニワトリも産む気にならないらしく、生産性が低下してしまうそうです。それを防止するために、屋根に分厚い断熱材が入っているわけです。その断熱材がネズミ達の天国なのです。≪巣≫を設営して増殖に努めるわけです。

エサはニワトリ用の飼料が食べ放題です。卵さえも狙えるわけです。ニワトリのエサは、栄養満点です。
ニワトリに卵をどんどん産ませるために、夜中でも明るい照明を点けて朝と昼を錯覚させたりするわけです。電球は暖かいのです。

ですから、頭から尾の付け根までが30センチぐらい、尾っポも含めると、50センチ以上というビッグサイズばかりが走り回っています。鶏舎の屋根から柱を伝っており、設備の上といわず、下の言わず、ニワトリたちの周りを自由自在に走り回っています。人間が来ると、やっと逃げますが、慣れきっています。

こんな大量のネズミ達をたった3日間で駆除してください、というのです。理由をお尋ねすると、鶏舎のニワトリは、卵の生産性が落ちてくると、すなわち、お婆さんになってしまうと、廃鶏といって処分され、次のニワトリを入れるという入れ替え作業があり、その間が10日間しかなく、殺菌消毒したり、補給装置の修繕をしたりすると、残りは3日間だけだそうです。

何しろ細長い鶏舎の入口から奥まで、モリを持って片っ端から突き殺しながら歩いても、7匹程度がやっとで、その他は逃亡してしまいます。勿論のことですが、粘着シートなど学習済みで避けて通りますので、大変です。何しろ、ご想像にお任せ致しますが、頭の良い人はやらない仕事です。高速道路を飛ばして行って、3日間は地獄のような日々でした。