先日、千葉県の安房鴨川の駅から程近い、飲食店から現地調査の依頼がありました。息子さんの携帯から電話があって、「オヤジに連絡するように言われたから」とのことでした。

 弊社としては、面積がどのくらいあるのか、木造なのか、鉄筋なのか、建築後何年ぐらい経過しているのか、現地調査にお伺いする前に、その程度の事前情報は欲しいところなので、色々と聞いてみた、・・が。
 「オヤジに聞かないとわからない。」「オヤジは出かけていてわからない。」「木造か、鉄筋か、どこみれば分かるのか。」ことほどさようで、埒(らち)が明かない。

 しょうがないから、直接現地に行ってみました。すると、結構大きな木造の建物で、築年数は誰一人分からなかったが、随分昔からというのです。

 そして、盛んにどこからネズミが忍び込んでいるか、侵入している場所を教えて欲しいというのです。このような場合、お客様側は侵入場所を教えてもらって、それを閉鎖してしまえばよいとお考えで盛んに聞かれているということが多いのです。
 しかし、教えてしまい、実際に閉鎖されてしまうと、中にネズミを閉じ込めてしまいますし、中はネズミ達の天国になってしまうので、一番やってはならない行為なのですが、それでも知りたがるのです。

 そして、会社に戻ってからお見積書をお送りしたところ、「そんなに高いのか。以前にネズミ駆除をやってくれた友達の大工は、半日仕事だから1万円もあれば充分だと言っていたのに、あんたの会社は随分高いね。」という反応でした。
 弊社の場合、3名のスタッフが高速代や駐車場代を負担し、薬剤費や資材なども必要で数回にわたってお伺いするわけですから、当然に一般的な費用は発生するわけです。ですから、言って差し上げました。「どうぞ以前の大工さんにお願いし、もっとネズミを上手に飼育されることをお勧めします。もっと増加して困ってしまったら、改めてご検討ください。」と言ってしまいました。恐らく、6ヵ月後ぐらいに再びご連絡があると思います。