きょうは、以前からお取引のあるレストランのオーナーから、都心の某所に出店したけれども、そのビルのネズミが酷いので、是非見てほしい。そして、見積は後で良いから、やれるところからすぐにやって欲しいとのご依頼でした。
行ってみると、確かに古いビルで、1階はレストランや物販店が入居していて、上の階はすべてがマンションになっていました。ご依頼頂いたレストランは、厨房内のスポットエアコンの天井裏のいずれかで、ダクトを喰いちぎられていて、スポットエアコンの吹き出し口を開けると、断熱材の破片が飛び出て来るという有様です。
レストランのオーナーとしては、一刻も早くスポットエアコンを修理したいのですが、再び、ネズミ達によって食い千切られては、何にもなりません。また、修理せずにこのまま放置すれば、冷気が天井裏に漏れ出て、天井裏が温度差によって結露することは、間違いなく予想されることであり、どうしても早期に修理したいのです。
ところが事態は深刻です。なぜなら、当該建物全体に侵入してしまっているので、このご依頼のあったレストランだけ駆除しても、ネズミ達は逃げて他の店舗や上の階に移動してしまうのです。ですから、ビル全体で駆除しないことには、どうしてもやむを得ないことなのです。
ところが、当該ビルの管理組合などは、何年も前から、微々たる予算を計上し、その予算でもそれなりの仕事しかしない業者と、一応やっているというレベルの仕事で運営してきているだけに、ビル全体に生息し続け、増殖し続けている状況なのです。
抜本的に駆除対策を考え直さなくては、改善の見通しが立たないという残念な結果なのです。このレストランだけ実施しても、ビルの通路を含むいずれかの場所でネズミが死んでしまうと、死骸から悪臭がしてしまい、とても営業できるような状況ではなくなってしまいます。また、死骸はウジが発生し、ウジは皮と骨を残してすべてを綺麗に食べ尽くしてしまいます。そして、ウジは成虫化してハエになります。約50匹程度の大量のハエが発生します。本当に悲惨な結果になってしまうので、個々の飲食店が個別の駆除を実施するのではなく、ネズミ達の生態を認識した経験豊富な業者が、駆除対策を実施するべきなのです。