「天井裏でドタバタと凄い音がするから、すぐに来てちょうだい。大田区で母の家の件でお世話になった○○ですけど。」という電話連絡があって、川崎郊外のお宅に飛んで行ってみた。
天井裏には、てんこ盛りのフンの山。大きなネコのような足跡。ネズミではなくて、<ハクビシン>だったのです。
皆様に、<ハクビシン>について簡単にご説明させて頂きます。本当に詳しく知りたい方は、インターネットなどでお調べ頂くとして、簡単なところと駆除業者の立場から、一言申し上げます。以前にも書かせて頂きましたので重複する内容もあるかと存じますが。
この<ハクビシン>の特徴は、ネコよりも少し大きく、狸ほど大きくない。という感じで中間のような感覚です。鼻筋に白い線があることから、白鼻シンということで、<ハクビシン>と呼ばれているようです。
建物のいずれかの穴などを探し出したり、自分で開けたりして侵入し、天井裏に糞をするのですが、一箇所に決めてお行儀良くします。何回躾けても、言うことを聞かずにいえの至る所にフンをしてしまう子犬などに比べれば、賢いものです。
そして、比較的多く見受けられるのが、月曜日は○○さん家、火曜日は○○宅、水曜日は▽△の家など、日々巡回しているように移動しながら生活しています。ですから、住み着いているというより、巡回しているさすらいの用心棒というところである。ちょっと筆者の年齢がばれてしまいそうだが。
この<ハクビシン>が困ったものなのです。この<ハクビシン>は、保護動物であり、殺すことができないのです。ですから猫用の捕獲器で捕獲は出来るものの、その捕獲した<ハクビシン>を車に乗せて、遠い郊外に連れて行き、自然界に放してやるということになるわけです。ところが、経営改善の名の下に、近所で開放してしまう業者が居るとしか思えないぐらい同じ町内会にて、何匹も捕まっています。
ペットで購入したものが飼い切れず、放してしまったから野生化し、都心部から郊外まで至る所に増えているようです。先日も、東京上野近辺の町内会の掲示板、目黒区碑文谷の地域など、ちょっと緑のある地域など、良い環境には<ハクビシン>というぐらい繁殖してしまっているようです。
天井で音がしたら、気のせいだはなく、ネズミか、<ハクビシン>ですので、お早めに業者に連絡されることをお勧め致します。