今日は、大地震から2週間が経過しており、今晩の施工現場は都内のスーパーマーケットだった。

 つい先日、金町浄水場において、放射性物質が検出され、その後数値は下がったものの、その時は、東京都内の水は乳幼児に飲ませてはならない、という警告がマスコミをにぎわせていた。
 すると、みんながペットボトルを買いに走ることになり、どこへ行っても売り切れ状態だった。もちろん、赤ちゃんのお父さんやお母さんも走り回ったことだろうけれど、その他の人々も買い漁ったようだ。
 コンビニからパンやおにぎりが消え、ガソリンスタンドには長蛇の列、トイレットペーパーもティッシュも、暴動は起きない安全な国で、諸外国とは違った日本人の優秀さを誇りに思ったりするが、この買い漁りは、真面目さと裏腹の関係にあるような気がしてならない。本当にいい加減で、なるようになるさ、と考えれば買い漁ることもないであろうが、情報に敏感で誰が支持するわけでもないのに、一定の方向に走り出してしまうのは、ある意味で怖い気もする。

 ところで、震災から2週間が経過した、スーパーマーケットの裏側という、一般のお客様では入ることのできないエリアも、我々の特権で入ることができるので、その裏側事情についてご案内させて頂こう。と言っても、本来は弊社の契約書の第13条に仕事上の知り得た情報を他に漏えいしてはならない、という規定があるので、極めて限定的な範囲でしかお伝えできないことは、理解して頂きたい。
 実は、そのミネラルウォーターのことですが、2リットルのペットボトルの物が、山と積まれていたのです。そして、張り紙がしてありました。「1時間に●●箱ずつ、一定の時間ごとに売り場に出して下さい。一度に全部を出さないで下さい。」と書かれていました。
 買い漁る人々がいて、調整するお店があって、この国のバランスは維持されているのだと思いましたし、あるべき所にはちゃんとあるというのも、この国の製造や物流の物凄さだと思いました。

 ところで、ネズミの話のブログだったのを思い出しましたが、このスーパーマーケットも例外ではなく、通常とは違うネズミ達の動きがありました。出て来るべき売り場に出て来ない、専務様からは、ねずみ家グループさんのお陰で、すっかり見掛けなくなりました。と感謝されてしまいましたが、実は地震のためなのです。
 ネズミ達は、もしかしたら、商品が落ちて来るような危険な売り場から身の置き所を変えて、一番安全なところに避難してしまっているのかも知れません。
 聞くところによると中国人の方々は、かなり多くの人々が本国に逃げ帰ってしまったそうです。健康被害に関する意識が強いのでしょうか。医食同源の国だからかも知れないし、政府が発表する数値などを信じていない国民性なのかも知れませんが、パニックの時など有事の際に、国民性が出てくるように思われてなりません。

 それにしても、有事の時のネズミ達の行動に関する考察という論文や研究者がいないので弊社も頭が痛いのです。