先日、家内がどこかで馬の油というものを買って来た。
小さいビンに入っている。
恐らく100ccも入っていないぐらいの少量である。
1,200円とのことだった。
髭剃り後にも肌に良さそうだと思って塗ってみた。
滑らかだ。
しっとりして悪くない印象である。
そこへ来た娘に、馬の油使ったことあるのか、
と聞いてみたところ、使ったことはないという。
昨今の有名ブランドだか、
通販販売実績だか、
ネットの口コミだか、
そのあたりの価値観で
お気に入りを買っているに違いないと勝手に想像した。
ところで、馬の油はどうして高いのだろう。
豚の油はラードと言われるけれど、安いもんである。
豚の油だったら、顔に塗るか、と再び娘に聞いてみた。
眉間にしわを寄せて、「塗るわけないでしょう。」と
言下に否定するような言い方で、
話しにもならない、と言わんばかりだ。
馬は顔に塗るのに、豚は塗らない。
だけど、豚の油は、口に入れる、体に入る。
馬の油を食べるか、と聞かなかったけれど、
体に入るぐらいのものでも顔には塗らない。
コラーゲンたっぷりと言えば、塗るかもしれない。
それにしても、馬の油が何であんなに高いのか、
不思議でならない。