今日は、京都に来ている。
ある全国チェーン店の関西の店舗において、どうしても地元の業者ではネズミが止まらないという難物件ばかりを弊社にご用命頂いているので、正直なところ難しいし、深夜から未明の施工ばかりで、施工と移動で頑張らなくてはならない物件が多いし、ホテル代や食費など、コストも大きく、利益が出ない分だけ精神的にプレッシャーも大きい。

そんな状況下で、初日に広島県下の店舗、2日目に兵庫県と大阪府の物件を終わらせ、3日目で京都という日に、弊社のチームリーダーが京都の店舗の鍵を東京事務所に忘れて来てしまったのである。

チームリーダーの確認不足で、鍵がなかったことを未確認のまま出発してしまったのである。明らかに本人のミスであり、他の者の責任ではない。

どうしようか、何か良い策はないか。と話し合ったが、どうしても鍵がないと仕事にならない。ということから、東京の事務所まで新幹線で往復することになった。

この時、チームリーダーは謝らなかった。チームの他の者に対して、「心配を掛け、迷惑を掛けて申し訳ない。」と言わないまま、言わば、行かさせられたという被害者意識さえ持っているのか、と疑いたくなるような態度である。

私より20歳若いチームリーダーであるが、責任感とか、立場とか、自覚がないのには驚かされる。苦い薬になれば良いが、どうも薬を消化吸収する能力が足りないように思えてならない。

家庭での躾や教育、学校教育、色々と教えられて動物が人間になると私は思っているが、どうも学校教育では、責任感や立場について指導がされていないようだ。家庭での幼児期からの指導を受けたかどうか知らないが、社会教育というか、企業としての教育の重さが、人間としての倫理観にまで及ぶのかと思うと、ため息が出てしまう。