弊社の仕事の中で、駅ビルとか、地下鉄の関連施設、大型の商業施設というのが結構多い軒数を占めている。
先日も、私鉄とJR線の複合的な駅ビルで、レストラン街と和菓子売り場とふたつの店舗における駆除施工があった。弊社のスケジューラーも燃料費と高速代を節約し、移動を少なくするなど考えて、21時30分に営業終了する和菓子売り場を先に入れ、その後に閉店となるレストランフロアーの店舗へと移動して仕事となる。
この巨大なビルは、ある大手の駆除会社が一手に引き受けているが、レストラン街も走り回り、和菓子売り場も甚大な被害が出て、再三駆除をお願いしても増えるばかりで、ビル全体の管理会社に催促しても、どうにもならず弊社に依頼が来た。
レストランフロアーの店舗は、チェーン展開している本部様とのお取引があり、どうにも他社で止まらない物件ばかり弊社に依頼されてくる。
もうひとつの和菓子屋さんは、本社の工場を弊社にて完全駆除してからのお付き合い、工場だけでなく各地の店舗や売り場も施工するようになった。
駅ビルなど消防法の規定で、石膏の粉末を固めたボードが不燃材であるから使用するという側面と、ベニヤより安いという現実的な理由から店舗などでは多用されている。そういう素材だから、ネズミが齧れば、簡単に穴が開く。
ビル全体の駆除ができていないから、増殖してしまい、増えたネズミ達は自分達のエサを求めて、ガリガリと開けてしまう。レストラン・フロアーなどは、各店舗の入口にドアがないので、A店から出てきたネズミがC店に走り込むなど、フロアー全体に自由に走り回っている。
大手さんのお陰、石膏ボードのお陰、弊社の仕事は、お陰様で今日もビルの中を行ったり来たりしている。B2からB4へ、そして、裏側の従業員通路を通ったかと思えば、お客様用の一般通路を経由する、終電にて止まった地下鉄と閉まったドアなど、今日も駐車場に辿り着けない。防災センターに行くのもやっとのこと。同じビルなのに、管理会社が違っていたり、駆除施工の会社が違っていたりすることもある。複雑な社会と構造は、弊社として大歓迎である。