先日、宇都宮市の豚丼のお店を利用した。ごはんが見えないぐらいたっぷりの炭焼きの豚肉が乗っかっていて、スタッフによれば味も★5つで文句なしとのこと、宇都宮市内のファミリーレストランなどの現場に行けば、必ず立ち寄るようになった。

食事を済ませたのが昼過ぎで休憩時間になったときだった。すると、このお店の経営者か上司なのか、部下の店員に説明している内容が、声が大きくて丸聞こえで耳に入ってしまった。

何でもインターネットサイトに、悪意のある同業者からと思われる、そのお店の悪口ばかりの<口コミ>が掲載されているそうだ。

この経営者の考えたことが、見事だと思った。書き込みの中に、「脂っこくて・・」という指摘があったそうだ。バラ肉と肩ロースを選ぶことができるが、確かに脂身がないわけではない。

そこで、考え出したのが、<サッパリ鬼おろし大根>とかいうメニューだそうで、豚丼に大根おろしを乗せてお客様に提供することで、サッパリするし、消化にも良くて、胃にもたれにくいそうだ。

すなわち、競合店からの嫌がらせメールのような悪意のある<口コミ>に対して、より良い商品の提供という、同店の改善策の創出という、競合にとっては最もイヤな対応策というか改善策にしたとのことで、その鬼おろしの作り方を説明していた。

柔道で言うところの『合わせワザ』のような対応策を聞いていて、見事な1本勝ちという感じだった。何事にも改善していく姿勢は、学ぶべき点だと痛感させられた。