食器洗浄器がないと、最近のパートさんは、辞めてしまうそうです。確かに便利で、手荒れしないし、大量の食器を所定の時間内に洗い上げ、何回でも文句言わずに、綺麗にしてくれる。誠に便利なものである。
 この食器洗浄器は大量の熱湯を使うため、事前にタンクに貯湯してある構造で、そのタンクの周囲の温かさに誘われて、ネズミ達の溜まり場ができる。

 警備員の人件費を節約して、機械警備となり、警備保障会社はセンサーの異常がない限り、現場に来ることはない。人件費が節約でき、異常があれば急行してくれる。便利なシステムです。
機械警備の場合、赤外線などの光線が通っている高さは、40センチ程度の高さに設定されているから、床を走り回るネズミ達については、感知されることがないのです。ですから、無人倉庫はネズミ達のパラダイスになってしまいました。

冷蔵庫や空調機など、いずれもコンプレッサーという機械が機能していますが、このコンプレッサーというものが、温度を感知するサーモスタットの指示により、設定温度以下や設定温度以上になると起動するようになっている。冷房が効いていたり、冷蔵庫や冷凍庫という誠に便利な機械である。
これらのコンプレッサーは、深夜でも温度設定により、動き出すので、冷めてくると動いて温かくなる、ということになり、ネズミ達は身を寄せてヌクヌクしているわけです。

エレベーターというのも、倉庫のリフトも、上下の方向に人間や荷物を運んでくれるので、誠に便利である。
これらの装置の鉄の枠組みなど、ネズミ達にとっては手足で登るわけだが、誠に便利であり、高層階まで生息域を広げているのである。本来は熱帯の樹上生活者であるが、大都会の高層ビルまで生息するとは予想していなかったに違いない。

断熱材というのも太陽光線の熱を遮断し、快適に室温を維持するのに必要不可欠である。冷房効率も断熱材があって語れる分野である。
この断熱材はネズミ達にとっては、フカフカのお布団であり、最高の≪巣≫としての機能を兼ね備えている。

 人間にとって便利なモノやシステムの裏側に、ネズミ達の存在があります。時代やシステムに順応しているネズミ達の様子は、本当に逞しいと思えてなりません。