弊社がお客様からご依頼頂く仕事の40%ぐらいは、他の駆除会社が駆除しても止まらないとか、反対にネズミ達が増えてしまったという建物が少なくないのです。
他社さんもそれなりに一生懸命施工されたのでしょうけれど、結果として止まらないというケースです。このような物件の場合、その多くがネズミ達からの<強い挑戦>を感じるのです。
ネズミ達のボスが、「お前達にやられてたまるか。」「冗談じゃないよ。10年以上もこの建物を支配しているのは俺達が、業者が代わったからといって、そう簡単にいかないよ。」「お前達人間を呪い殺してやる。」というような<強い挑戦>を感じるのです。
我々も闘志を燃やし、必死になって勝負するのですが、彼らの方が気迫で迫ってくると感じることがあります。「お前達人間は、表面しか知らないだろう。地下鉄のトンネルの裏側を行けば、あのビルの地下2階、こっちのビルの地下3階にも通じていることを知らないだろう。」とか、「こっちの軍勢は何百だと思ってるんだ、なめんなよ。」と言われているようにも感じるのです。
こちらとしても、駆除作業をしていては勝てないのです。仕事をしないと勝てないのです。仕事の内容はノウハウもありますので、具体的なことは書けませんが、必死に考えないと勝つ方法がないというぐらい、勝つのがやっとなのです。
先日もある南太平洋のホテルから、ホテルのネズミ達が大変なことになっていて、旅行代理店の人が視察に来るのに、ネズミを見られてしまったら、団体旅行を斡旋してもらえなくなる。」として3日間で完全駆除して欲しいとの依頼があった。
このホテルは世界チェーンで、他のホテルでの実績からご依頼頂いたのだが、簡単なわけがない。<強い挑戦>を感じるのです。
以前には、23区のうちのある区内の不燃ごみの集積所の≪ドブネズミ≫の駆除を依頼されたことがあった。広い倉庫で周囲は穴だらけ、閉鎖するのは到底無理で、ネズミ達は自由に出入りしている状況。ご依頼下さった大企業の担当者様の説明では、ペットボトルの再生原料を引き取りにくるトラックの運転手さんが怖くて仕事にならないから、引き取りできないとその運送会社から断られたとのことで、よく聞くと運転手さん全員が恐怖感で、その施設には行けないと断ったというのです。
確かに、我々も恐ろしいぐらいの生息数であり、どれも25㎝を超えるような超大物ばかり、それらがそこらじゅうで走り回っているという状況なのです。
仕分け作業などで働いている高齢の皆さんは、「ネズミ駆除なんてできるわけがない。」と諦めておられました。この現場なども十数社が施工してダメだったわけです。こんな現場も<強い挑戦>を感じるのです。
現実の弊社の作業員にも、原因不明の高熱が出たり、駐車場内での事故が続いたり、タタリとしか思えないようなことが連発し、神社にてお祓いを受けることもあります。
敵も死に物狂いで、生活権を守ろうとしますし、こちら側も完全勝利するまで徹底抗戦しますので、壮絶であること間違いありません。
このようなレベルの物件が続くと、たまには一般住宅など施工して、ホッとしたいと思うようになりました。年のせいでしょうか。