先日、ある寺院の施工をさせて頂きました。全館の駆除を無事に終え、保証期間の説明など済ませて、ホッとしたところでした。

都心の5階建ての鉄筋コンクリートの寺院ですが、本堂にしても空間が大きく、各居室は天井裏など空間が大きく、ネズミ達にとっては天国でした。
弊社にご用命頂くまでに、2社がトライしたそうですが、いずれもダメで一旦は減るものの撲滅できず、無駄なお金を使ったと後悔されていました。

ところが、この寺院の大黒さんより電話があり、台所にフンが落ちているというのです。毎日掃除しているところであり、昨日はフンがなかった。ところが、今日の午後になったらフンが落ちているというのです。

まるで昼間のうちに活動したみたいです。台所の上には開放されるような構造物もなく、ネズミ達が通過するような場所もないことから、疑問に思いましたが、何しろ保証期間中ですから、タダで早く対応してほしい。明日は法事の予定が入っているとのことでした。

早速、夕刻にお伺いしてみて、納得しました。フンは、ガリガリの物でした。紙コップに水を張り、入れてみるとガリガリのフンは、水に浮いてしまいした。

さぁ、ポイントを整理しておきましょう。ネズミ達のフンは、排せつしたばかりの時は、水分が多く、水には沈むという習性があります。

ですから、今回の寺院の一件は、ネズミが排せつしたフンではなく、いずれかから人間が移動してきたフンなのです。弊社ではフンの掃除も可能な範囲のすべてを掃除機によって吸い取っていますので、今回の駐車場の一件は、大黒さんの単独犯行性が有力という推定有罪という結論でした。