先日、大阪への出張で新幹線に乗りました。大阪での商談の際にトイレに行きたくなっては困ると思い、前もってトイレを済ませようと考えました。
狭い空間の中で、実に良く配慮されています。おむつを交換するベビーベッドは、TAKIGEN、掴まる握りハンドルはTOTO、トイレットペーパーのホルダーはINAXというオールジャパン体制のような各社の製品を配置して、作っているわけで気配りを感じますね。
また、ちゃんとトイレを洗浄する濡れタオルのような流せるペーパーがあり、丁寧に拭こうとしたら、やってしまいました。角の丸くなっている小さいテーブルに頭をゴツンと。
洋式トイレは、他人が座る方式ですから、汚れているという感覚があり、洗浄する必要性を感じます。

昔、横山晃さんという船の設計をされている方から伺いましたが、戦時中に戦艦のトイレを設計する際、洋式トイレにしようとしたら、皮膚病の感染の可能性があるという理由から、和式のトイレが採用になったそうです。

水に流せるから、拭けば綺麗になるから、拭かなければ使えないから、理由は当然だが水に流せるということと、地球にやさしいかどうか、というレベルでは話は違ってくるように思われる。ある意味では、和式っていうのは優れているようにも思えてくる。

しかし、出張から帰宅して、我が家のトイレに落ち着くと、「冷たい世間で暖かいのは便座だけ」としみじみ思い、ホッとしている自分もいる。脱臭装置もある。マッサージ機能もある。実に快適でホッとする。

聞くところによると、この手の洗浄機は日本だけの物で、アメリカにはなく、ハリウッド俳優などが来日すると、2台~3台のウォッシュレットなるものを買って帰られるそうな。

公共機関でのトイレとしては、和式が良いような、自宅では落ち着いて本でも読みながら、というパターンでは洗浄機能付きが良いような、トイレは文化だと言った人がいるが、何となく分かるような気がする。