スーパーマーケットという業態も意外にも多いお客様です。食品を販売しているのにネズミが走り回っているとなれば、信じたくない話ですが、実際のところ多いのです。
なぜ多いのか、理由は簡単です。店舗の裏側にネズミ達が自由に出入りできる構造になっている店舗が多いからです。スーパーマーケットは、表から商品が出て行くのは買い物カゴですが、裏から搬入する商品は、トラックであり入口は開放状態なのです。ですから、ネズミ達はいつでも自由に侵入できてしまいます。
ほとんどのスーパーマーケットの裏側には、超音波の発生装置が設置されています。これは、ネズミ達にとっては音の一種で、騒音のひとつです。実にうるさくて不快な音ですから、聞いた直後は逃げ出します。人間だって電車の走るガード下では騒音で不愉快です。
しかし、慣れてしまいます。線路際で生活している人も少なくないように、ネズミ達は2週間から3週間程度で慣れてしまいます。製造しているメーカーなどでは、一定に出ていないから慣れない。不定期になっているから慣れることはない。と説明しています。慣れてしまいます。例外なく慣れてしまいまして、超音波発生装置の真ん前にエサを置くと平気で食べてしまいます。
先日は、最新式の超音波発生装置が開発できました。と言ってあるメーカーさんが試作機を持って来社されました。何でも、通常はスイッチが入っていない。ネズミが接近するとセンサーが感知してスイッチが入るそうです。メーカーの開発者の方が おっしゃるには、通常は超音波を発生していないからネズミが慣れることはありません。従来品は常時超音波を発生させていたので、慣れてしまうがこの最新式はセンサーが感知してスイッチが入るから慣れることがない。だから、いつまでも性能を維持して追い払うことができるというのです。かなりまじめな技術者の方です。
しかし、考えてみて下さい。ネズミが現れた時は、いつでもスイッチが入ってしまいますから、いつでも鳴っているのと同じです。よくお客様からネズミは利口だよね。と言われますが、ネズミが現れたらいつでも超音波が発生していたら慣れてしまいます。
いっそ、ネズミ達が現れてもスイッチが入らないなんていう最新鋭機でも考えない限り、ネズミ達は慣れてしまいます。
元に戻りますが、多くのスーパーマーケットでは、裏側のトラックの搬入口から、お寿司やお惣菜などの調理室にかけて、超音波発生装置が列になって取り付けられています。最も多いところでは30台設置されていたスーパーマーケットもございました。1台5万円としても、150万円は無駄に捨てているわけです。
お蔭様で他社様がそのような超音波発生装置を取り付けられたり、駆除業務を実施されても、増えるばかりで困り果てたスーパーマーケットの経営者様より、今日もご用命頂きました。是非、弊社にお任せ頂きたいと存じます。