自己紹介のようになってしまうけれど、

私は現場が好きだ。

 

現場を見ていないと、

スタッフとの会話の中に入ることができない。

 

何しろ、ネズミしか話題のないような会社なので、

それぞれの現場の建物の構造上の特徴とか、

難しい問題点など、理解していないと

スタッフからの質問にも答えられないし、

仲間外れになってしまう。

 

それにデスクワークは好きではない。

税理士の先生と

財務諸表なんていう書類を前にしていると、

頭痛がしてくるし、食欲もなくなる。

書類を作成しているより、

現場でわくわくドキドキしている方がよっぽどイイ訳だ。

 

ところが、

現地調査などにお伺いして名刺を差し出すと、

「社長様自らお出ましで」なんて言われたり、

あるチェーン店の担当者からは、

「社長が朝7時30分の現場入りに

作業着来て来るような会社には、

弊社のチェーン店は任せられない。」

と言われたことがある。

なぜですかと聞くと、

「お宅の会社は社長が倒れたら終わっちゃうんじゃないの。

そんな小さい会社に当社のような1千店を超えるような

チェーン店は預けられない。」

と言うのである。

 

どうやら、この居酒屋チェーン店は、

社長さんという人は社長室で新聞読んだり、

印鑑を押したりしている人と決まっているようだ。

 

確かに弊社は小さい会社である。

数百人になってしまうと、教育が行き届かず、

スタッフの専門知識のレベルも維持できず、

責任感ややり抜く覚悟など、

スタッフのレベルダウンが避けられないように思う。

少数精鋭部隊しか、この仕事は続けられない。

誰でも、どこでも、同じように仕事します、

という大企業など目指す考えもないし、

限られたスタッフしかできない仕事に

プライドを掛けて仕事したと考えている。

 

大きな施工会社が出来ない現場、

他社では手に負えない難しい現場、

弊社のスタッフたちの魂の火が着火するような現場で

意気盛んな連中の仕事がウリであり、

社会の一隅を照らせることに存在意義を感じている。

 

例の居酒屋チェーン店の担当者さんも

私の携帯電話に電話して来て、

「あそこの店舗は、・・」といきなり質問してこられる。

今度、電話があったら、即答せずに、

「事務方に答弁させます。」

なんてまるで政治家か、大企業の社長のように言ってみようかな。

 

現場大好きがどうして評価されないのか、

意味が分からないというより、分かろうとしていない。

 

いつまでも現場第一主義で居たい。

 

前回の安倍総理の話しではないが、

私には、天ぷらを食べているような暇がなく、

今日もコンビニのおにぎりで、現場を飛び回り、

問い合わせに即答し、

仲間はずれにされずに何とか現役を続行している。

何しろ、現場の方がデスクワークより面白いというのが本音である。

 
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