先日、2年前に現地調査をしてお見積を提出したマンションの仕事が、久しぶりに再び問い合わせとして舞い込んできました。

この手の1年ぶりとか、2年ぶりという物件は、弊社の得意とするところであり、大歓迎なのです。理由は簡単です。以前にお見積したところ、弊社が高くて他社が受注し、施工してみたもののネズミ達が減らないか、増えてしまったなどというケースだからです。

これは、弊社の受注する仕事のうちの65%ぐらいがこのタイプであり、実際に受注したとすると難しい物件なのです。なぜなら、≪クマネズミ≫は学習能力に優れているため、粘着シートも避けて通れば、殺鼠剤も食べてくれません。ですから、3社が施工した後ぐらいになると、戦術が限られてくるのです。その分、施工期間が長くなってしまうのです。

前置きが長くなりましたが、自由が丘のそのマンションに行ってみました。すると、他社が施工した形跡がないのです。どこもプロが手掛けた様子がありません。他社は受注していないのです。

ところが、2年前の弊社の調査の時に、一緒に立ち会っていた管理人さんに説明したところが閉鎖されているのです。この場所は、他社では見つけられないところであり、素人では絶対に無理な場所です。

ところが、その重要なポイントと、それに準ずる3ヶ所ほどの穴が埋められているのです。ところが、マンションのほとんどの部屋の天井を走り回っているとのことでした。

久しぶりに出会ってしまいました。≪現調ハンター≫です。弊社では、無料ということで現地調査に来させ、業者が見て回るところを一緒に回り、聞き出し、探り出し、何とかしてネズミ達の侵入口を聞き出そうとするわけです。そして、どんな見積書が出ても依頼しない。タダ取り、ただ乗り、調査だけで仕事は依頼しないのです。

この管理組合の理事長さんは、まさにそのタイプでした。2年前に行きましたよ。と申し上げたら、「あっ、そうだったけっ。」というのです。インターネットで各社に当てっているうちに、どこに依頼したのか忘れてしまったようです。

「理事会の総会があるから、出席して説明してほしい。」と依頼されましたが、「前回もそのように出席致しましたが、弊社は高かったようですので、どうぞ他社様にご依頼下さい。」と言って、レポートを書くことを辞めました。

管理組合とは名ばかりの、ご隠居クラブの権謀術数には、再びハメられることはございませんでした。良くない人、増えてますね。高齢者の中にもそのような人がいることは残念です。