先日、友人の会社に軽度の躁うつ病の人が入社した。今年の初めまでうつ状態で引きこもり、仕事も転々とし、この11月に友人の会社に入社した。
現在は、若干の躁状態であり、普通の人より、明るく元気で前向きで、好感度抜群なぐらいだそうだ。おまけに真面目で、採用した私の友人は、良い人が来てくれた、と喜んでいた。

その友人曰く、よく観察していたら、躁うつ病の躁状態の時期であると判明し、専門医の診断を受けるべく、精神・神経科に同行し受診したそうだ。
そして、薬の薬効によって、本人のアドレナリンの量を平均化し、安定化する効果を得て、無事に治まっているとのことだった。

その友人曰く、結婚している配偶者でも、雇用している社員でも、「いずれも精神病であれば解雇したり、離婚したりすることが法律で妥当な理由として認められているがおかしいと思う。」と言っていたのが印象的だった。

ということではなく、継続的に通院加療できるように勤務時間帯を調整したり、配偶者だったら同行して病気に対する理解を深めるなど、病気を治すべく協力するべきことが義務付けられるべきであり、離婚したり、解雇したりする考え方は、筋違いではなかろうかというのである。

精神疾患と一言で表現しても、病気の内容やレベルによっては、確かに仕事に支障があるとか、家庭生活が崩壊するなどという内容も考えられる。しかし、現代の3万人に及ぶ自殺者の多くがうつ病になっていると聞くし、解雇されて生活の基盤を失うなど、なお一層の悪化などを考えると、雇用者など一定の枠内で治療や通院に対して理解ある対応をするべきではなかろうか。

周囲の協力と本人の努力があれば、多くのうつ病や躁鬱病など、社会参加しながら生活できるのではなかろうか。