先日、埼玉県下の住宅にお伺いした。3階建ての住宅で屋上に<レース鳩>をたくさん飼育されている。この飼育されているエサのオコボレをネズミが食べると共に、そのお宅の2階と3階をネグラとして住み着いてしまっている。
そのご主人様が、奥様に鳩が原因だと言われたくない一心で、休日ごとに屋根裏に入っては、ネズミを捕獲するべく、殺鼠剤を設置したり、忌避剤を設置したり、粘着シートを展開したり、捕獲器を設置したり、それはそれは、ドラッグストアーやホームセンターに立ち寄っては、すべてのネズミ対策グッズを買い求め、格闘し続け、戦いに敗れて弊社に依頼することになったそうな。
中略、後略にて、業務終了の時点からのお話であるが、何でも「埼玉県北部は放射能汚染は心配ないエリア。」と教えて頂いた。

鳩の帰巣本能を活用して、遠い遠い場所で放して帰路の時間を競うそうだが、何でも北海道や樺太からのレースを実施すると、都内で飼育されている鳩の場合は、北から南に下って一直線に飛来するのか思いきやそうではないとのことだった。
気流の関係で、福島県あたりから太平洋沿いに南下して、千葉県を回り込んで都内に入るそうだ。だから、羽田近辺など都内でも南側に位置している人々でも、北の空は見ていないそうだ。南側から帰ってくる点のような鳩を空全体を見渡して探すそうだ。

だから、福島原発の放射能汚染問題が報じられた時、この方は奥様にも、「この近辺は、まったく問題ないよ。」と言っておられたそうだ。

しかし、聞いてびっくり、この方のハトは、ほとんどがベルギー産だそうだ。数百万円の鳩も居るそうだ。そして、北海道からスタートすると、水面ギリギリに飛行する関係から海が荒れている日は、水没してしまって帰ってこないハトも少なくないそうだ。

愛好家の話と言うのは、大変に参考になることがある。獣医さんでも知らないようなことを知っているし、新聞でもテレビでも、一社も気流について触れていない。重大なニュースだけに情報を徹底的に取材するという視点から、各方面から情報を集めることがあっても良いように思われる。
メディアでもなく、インターネットでもなく、レース鳩の愛好家の男性から聞いた話であるが、私なりの情報収集である。