前回のブログでもご案内のように、久し振りに大阪の出張となった。弊社のクライアントのファースト・フード・チェーン店で、関西地域でどうにもネズミが止まらないという店舗があり、関東の一都六県がベースであるが、大切なお客様で無視できない。4店舗まとめるから施工に来るように、とのご用命を賜り、大阪入りとなった。

施工の先発隊と大阪にて合流するため、新幹線で大阪駅に到着し歩き回り始めた。まず、最初に目に飛び込んできたのが、理容室=床屋さんなのである。<床屋さん、オレ千円で犬一万>というサラリーマン川柳にもあるように、1,000円の床屋さんは関東でも多く見かける。私も利用するが、予てより、なんでシャンプーがないのか、掃除機でゴミ掃除のように吸い取られるのか、抵抗感があって何とかならないものか、と思い続けていた。

ところがあった、あった。大阪にはあった。
高級ヘアーサロンのような(行ったことないので推測で)物凄く豪華な牛皮貼りのような(入っていないので正確には分からないがそう見える。)椅子で、カットとチャンプーの両方を実施して、1,000円なのである。シャンプーがある掃除機ではない。

東京で見掛けるQBハウスという店舗は、寿司業界で初めて回転寿司を始めたぐらい画期的で、独創的な事業形態だと最初は驚いた。何しろ、3,600円前後の整髪を、1,000円という価格設定にして、スピーディーにしてくれたのは、物凄い進化だと受け止めた。その後にモノマネが多数出て来ていることからも、本物だと実感する。

しかし、大阪人は違いまんねん。ホンマにお客ハンのこと、考えてハリマス。従来通りまたは、従来以上の内装で、ゆったり感、安らぎ感などありそうな内装にして、シャンプーまで付けて、1,000円〔期間セールで1,500円にバツ印がついて値下げ〕となっている。

大阪に来ると、感心するのが、タクシーの価格制度。5,000円を超えたら、半額なのである。東京には、このような価格設定はない。だから、天理あたりに住んでいるサラリーマンは、複数であれば、タクシーで帰ってもビジネスホテルより安い。

床屋さんにしても、タクシーにしても、お客様のニーズというか、心理にまで喰い込んで、がっちりハートを捕まえるあたりが、大阪の商人根性を見る思いである。ネズミだけを捕まえている時代ではなさそうだ。