仕事柄、お客様のお宅にお伺いする前に、公園のトイレなどで自然現象を終了させてからお伺いするのであるが、東京都と近県の埼玉県や千葉県など、公衆便所の数があまりにも違うのである。

 東京都台東区など、随所にトイレがあり、清掃が行き届いている。これに対して、先日は千葉県浦安市に伺ったけれど本当に少ない。公園にはないのが普通である。カーナビで周辺情報というボタンを押すと、都内の場合には公園などを中心に至るところにトイレがある。
 しかし、千葉県に入った途端、ほぼゼロという状態になってしまう。

 最近の公園のトイレは、隣接する住宅から臭いことを理由に、端ではなく真ん中に設置して欲しいという要望があり、後援の中央部に設置しているという話も聞くが、中央部に設置すると、犯罪行為が減少するというメリットがあって、そのために中央に設置しているという話を聞いたこともある。

 車椅子などの障害者でも使用できるスライドドアのトイレが増えたり、行き届いている。「公衆便所=汚い」という方程式も間違いになってきているケースもある。何が住民サービスなのか分からないが、千葉県や埼玉県のあまりにも少ないトイレの数というのも考えもののような気がする。

 コンビニエンスストアのトイレも借りることがあるが、何も買わずに失礼できないような気がして、つい飲み物などを購入する。それはそれでありがたいが、あるコンビニチェーン店は、全店でトイレを貸し出ししていない。コンビニは借りることができるという甘えの論理があるかもしれないが、貸さないという方針もどんなものだろうか。弊社のスタッフの中でひとりだけ、便利でないコンビニは、コンビニとは言わないから、僕はあのチェーン店だけは行かないというのもいる。

 仕事柄いろいろな建物に行くが、高級ホテルのトイレなど、本当に高級化している。デパートも同様である。一方でトイレを設置しない行政、トイレの貸し出しをしないコンビニなど、考え方ひとつで随分と違うものである。