まさにタイトルのとおりで、某外食チェーンの本社のそれもお偉い方から、直々のお電話で、「いつも大変世話になっているが、急遽、明日の午後にテレビ局が当社の○○店に取材に来ることになってねェ。これまでは、あの○▼・◇○・○▼という駆除会社が定期的に駆除に来てもらっているけれど、増えるばかりで天井裏を走り回る音がしてしまう始末で、こうなってしまってからで申し訳ないのだけど、何としても止めてしまうだけの実力を求めるとお宅の会社しかないから、何とかしてほしい。」と懇願されてしまいました。

 この「お宅の会社しかできないから」という特命の施工依頼には、正直なところ弱いのです。過去には、あの有名動物園でも、あのスタジオでも、緊急の何とかして下さい。という懇願には弱いところで、二つ返事で引き受けてしまった。

 私も馬鹿だと思うのだが、現場も見ていないのに、どうやって駆除するのか、他社が何年間もやっていて、増えるばかりの現場も、それも20時間ないのに、まァ、元気なうちの社員達は、この時とばかり、「現地調査もしないで仕事を引き受けようものなら、大バカ者と大目玉を食らうところなのに、社長は引き受けちゃったんですか。まさか、何かの間違いですよね。」と言いながら、全員で笑っている。頼もしい連中であり、余裕で持っていく機材の打ち合わせに入り始めた。
 何しろ、従業員の連中も、他社ができない、お客様が困っている、そして、頼られる。駆除業務に関して、持っているプライドが最も端的に評価された瞬間であり、誰一人文句も言わず、嬉しそうに引き締まった顔をして出撃していきました。やつらが居るから、ここまで鍛え上げているから、私は何も迷うことなく引き受けられるのであって、ありがたい自慢のスタッフなのです。