スーパーマーケットの話、第2弾。万引きよりコワイのが、ネズミです。食中毒事件の原因となる細菌を運ぶからとか、お客様に目撃されてしまうとブログに書かれたり、ツィッターにつぶやかれたりするからとか、パートさんとお客様が同じ地域で生活しているから、などの理由ではないのです。
経済的損失の話なのです。難しい方程式は分かりませんが、大手の本屋さんでも万引きにより本を盗まれてしまうと、大損だそうです。
盗まれた本の仕入れ代金もロスなら、その本を売って得られたはずの利益も失い。その失った利益を取り戻そうと、同じ本を新たに仕入れて販売して利益を上げ、それで最初の損失の分を埋め合わせたりすると、・・詳しく分かりませんが、100個程度仕入れては売りを繰り返さないと取り戻せないそうです。だから、10万円分程度の万引きでも大手書店がつぶれてしまうと伺いました。
同じことが、ネズミによる店内の食品の喫食による被害にも言えるそうです。商品も実損を取り戻すだけでも大変だそうです。
ところが、万引き以上に大変なのが、ネズミによる被害なのです。あるスーパーマーケットでは、早朝に人材派遣会社からのバスが来て、ぞろぞろと降りてはスーパーマーケットに入っていきます。商品を店頭に並べる前に、それらの人々によりネズミの喫食被害がないかどうか、検品をされるそうです。パック商品のラップが破られていないかどうか、お米の袋は破られていないか、インスタントラーメンも周りを一回り確認するそうです。
毎日です。人件費にしてどれだけ掛かっているのか、聞きませんでしたが、弊社のネズミ駆除代金の方がはるかに安く、もっと早く依頼すれば良かったのに、完全駆除は絶対に不可能だと思って諦めていた。とおっしゃっておられました。
万引きは無くなるだけでも大問題だけど、ネズミは喫食した残骸が残っているので、すべてを確認しなければならず、前日の商品と当日の商品を並べるためには、早朝の高い人件費とバス代等多額の費用になってしまうそうです。